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ORGANIC COLUMN

心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。

Dec 2, 2021

長引くマスク生活のゆらぎ肌に!精油でニキビ対策

Lavender essential oil and flower

マスク生活が長く続く中で、以前に比べて肌トラブルが気になるという方が増えているといいます。マスクによって肌が荒れてしまうことを「ゆらぎ肌」と呼びます。肌荒れをそのままにしておくと「後遺症」としてお肌に様々なトラブルを引き起こします。そんな肌トラブルのメカニズムと、ニキビ跡に効果のある精油について詳しくご紹介しております。

ニキビの発生プロセスとは?

マスク生活が余儀なくされてから早2年、以前にも増して肌トラブルが気になるという方が急増しています。中でも長時間マスクを着用することで起きるニキビは今や多くの人を悩ませる原因です。特に大人になってからできるニキビは、繰り返すことが多く治りが遅いため、一度できてしまうととても厄介です。また、マスクによって肌に摩擦が起きることで吹き出物がさらに悪化してしまう原因にもなります。吹き出物をそのままにしておくと更なる肌トラブルを引き起こします。そんなニキビとそれによって引き起こる不調について詳しくご説明します。
大人ニキビとは主に20歳を過ぎてからできるニキビのことを指します。主に、頬や顎、首などのフェイスラインにできやすいのが特徴です。それに比べ、思春期ニキビは額や鼻筋など皮脂の分泌が盛んな部分に多くみられるとされています。
また、大人ニキビと思春期ニキビはできる場所の違いだけではありません。 思春期ニキビは生理的なニキビなため3〜4年経てば消えていくことがほとんどです。それに比べ大人ニキビは、発生する原因が非常に複雑であり、睡眠不足、食生活の乱れ、ストレスや過労など生活習慣が大きく関係していることが多くあります。
バランスの崩れた生活習慣によりホルモンバランスが乱れ大人ニキビを引き起こす原因になってしまうことも。体全体のバランスが崩れると肌の生まれ変わりのリズムまでもが乱れ結果的に、大人ニキビを繰り返してしまうのです。
一概に大人ニキビといっても男女ともに肌トラブルが起こる原因は違います。例えば、男性の場合は髭剃りの刺激による原因が多く、女性の場合はメイクや不十分なクレンジングが原因となり引き起こされることも。
では一体、長時間のマスク着用による吹き出物はどのようにしてできるのでしょうか。それは「摩擦」「ムレ」「乾燥」がキーワードとなります。例えば、マスクのズレを直したり、着脱したりするたび肌と繊維が擦れ合います。角層表面が削られることで肌のバリア機能が低下してしまうのです。

Woman and acne

ニキビで色素沈着?

日焼け止めをしっかり塗り紫外線ケアをしているのに、茶色いシミのようなものがポツンと出来ていることはありませんか?ひょっとするとそれは、肌荒れやニキビが原因によって起きてしまった「色素沈着」かもしれません。色素沈着は別名「黒ずみ」とも呼ばれています。顔以外にも、わきの下やひじ、ひざなどが黒くなってしまうことがありますよね。それも色素沈着によって生じるもの。
色素沈着によって起きる黒ずみ。黒ずみはメラニン色素が皮膚に沈着することによって起きます。メラニンとは、皮膚の奥にあるメラノサイトから作られる黒い色素のことで、私たちの肌、髪の毛、瞳などの色を形成しています。メラニン色素と生成、排出のバランスが崩れてしまうことでメラニン代謝サイクルが崩れ、メラニン色素が過剰に皮膚内に蓄積され色素沈着へとなっていきます。このメラニン色素は、加齢や紫外線、ホルモンバランスの乱れ、皮膚炎、摩擦などの刺激などにより次々と皮膚の中で生成されています。通常、健康な皮膚はターンオーバーのサイクルが正常に行われるため、不要なメラニンを排出することができます。ですがこのターンオーバーのメカニズムがうまくいかなくなることで、古い角質の排出がうまく行われなくなっってしまいます。そうすることで肌にメラニンが残ってしまい色素沈着へとなっていくのです。
そんな色素沈着は主に2つの種類によって分けられます。
1. 摩擦性黒皮症
黒皮症とは皮膚組織にメラニン色素や他の物質が沈着することでできる黒ずみのことを指します。主に首筋から鎖骨部分にできる灰色や褐色がかった色をした色素沈着のことを指します。下着などの強い摩擦やマッサージ機などの刺激が肌に直接加わることが原因とされています。
2. 炎症性色素沈着
炎症性色素沈着は皮膚に炎症を起こした際に、その部分にだけ色素沈着を起こすものを指します。その原因はいくつかあるとされています。例えば、 お肌にニキビや肌荒れが出来てしまったとき、良くないと思いがらも気になって触ってしまうことがありますよね。そうすることで炎症が起き、色素沈着の原因となってしまうことが多くあるのです。また、合わない化粧品を使用し続けてしまうことで色素沈着へとなるのです。
ニキビによってできる色素沈着は黒いもののみならず、茶色や紫色のくすみとして残ってしまうことが多くあります。ニキビなどにより皮膚が炎症を起こすと、皮膚を守ろうとするとメラニン色素が大量に発生し、ニキビが治った後に大量に生成されたメラニンが残されて色素沈着として残ってしまうのです。

Skin care and woman

色素沈着だけではない!ニキビの後遺症とは?

ここまで、色素沈着について詳しくご説明いたしました。ニキビによって起こる後遺症は色素沈着だけではありません。ただでさえ憂鬱なニキビですが、ニキビの炎症を放置しておくことで治りづらいニキビ跡となってしまいます。
ニキビ跡の種類は大きく分けて「凹凸」「赤み」「しこり」「ケロイド」「色素沈着」の5に分けられるといわれています。
まず最初に凹凸です。この凹凸タイプのニキビ跡はができる場合は、ニキビの炎症が肌の真皮深層まで達し、健康な肌を保つのに必要な毛穴周辺の組織が破壊され均一に再生されなくなったり、過剰なコラーゲン修復が起こることで凹凸の目立つニキビ跡が形成されるのです。 この凹凸タイプのニキビ跡は特に眉間や鼻、こめかみなどがクレーターになりやすいとされています。クレーターができてしまうと皮膚が硬くなってしまうため、元の状態に戻すことが非常に難しくなってしまいます。
続いては赤みです。赤みができている状態は、ニキビ自体は治癒したにもかかわらず、炎症が残っている状態です。ニキビの炎症によって受けた皮膚組織によって受けたダメージを修復するために作られた毛細血管の血液である、ヘモグロビンの色によって赤みが生じます。赤みがあるため、ニキビと間違えて潰してしまうとさらにお肌を傷つけてしまうため注意が必要です。
続いてはしこりです。しこりはニキビ炎症がしこりの深いことろまで及び、皮膚が過剰に再生されることで肌の表面が膨れてしまっている状態を指します。
そのしこりよりも状態が悪化して、ミミズ腫れのようになってしまったものをケロイドと呼びます。同じ場所に何度もニキビができてしまい皮膚の再生を繰り返し行うことで次第に大きくなってしまったニキビ跡のことを指していて、常に皮膚が張っているフェイスラインや顎などを始めとする部分にできることが多いとされています。
一度ニキビ跡ができてしまうと、自力で治すのはあまり現実的ではなく、治るのに時間がかかることが多いのが現実です。長時間のマスク生活がまだまだ続く今の時期こそ、より一層ケアが大切になってくるのです。 種類は違っても原因は同じニキビの炎症によって引き起こされるものです。

Crater

ニキビ跡軽減に役立つ精油とは?

ここまで、ニキビ跡の種類についてご紹介いたしました。ニキビ跡は怪我をして治癒したあとにできる傷跡と同じようなもの。肌や身体の健康状態によって、また長く続くマスク生活などによりどうしてもニキビができてしまうことはありますよね。そんなときには、自然の力をぎゅっと凝縮した精油を使用してのケアがおすすめです。
精油に含まれている有効成分は分子構造が非常に細かく、肌の表面を通過し肌の奥深く、真皮層まで到達、その後毛細血管から吸収され体内へと入っていきます。
ニキビ跡を効果的にケアするためには傷や炎症に直接作用する「繊維芽細胞」という健康な肌を維持するのに大切な細胞が作り出す「瘢痕の働き」が重要になってきます。精油の中には「瘢痕形成作用」という作用を持ち合わせている精油がいくつかあります。例えばラベンダー精油。ラベンダー精油には、新陳代謝を促してくすみを緩和してくれる働きがあります。また、ニキビ後に働きかける瘢痕形成作用の他に、ニキビなどの炎症を鎮静してくれる作用も持ち合わせています。通常、植物の有効成分を凝縮している精油は肌に直接使用することができません。ですがラベンダー精油は精油の中でも刺激が少ないため、お肌に1滴程度直接使用することもできます。そのため、ニキビができてしまったときに患部に直接ラベンダー精油を塗るだけでニキビの炎症に素早く働きかけてくれるので、ニキビ跡になるのを防いでくれます。
ティーツリー精油もラベンダー同様、ニキビに直接働きかけてくれる作用がありニキビ予防に非常に効果的です。ティーツリー精油は抗菌作用を豊富に含んでいます。ティーツリー精油はニキビ、切り傷などに効果を高く発揮するとされています。実際に数年前に行われた研究によっても、ニキビ炎症に非常に効果的であるとの結果が発表されています。近年では、ティーツリー成分を含んだフェイスパックなどが注目を浴びています。ティーツリー精油を直接患部に塗るだけでも炎症を鎮静させることができます。
また、ユーカリ精油も殺菌成分を豊富に含んでいるため、肌の炎症に効果を高く発揮してくれる精油です。ユーカリエキスには、肌で増殖する黄色ぶどう球菌を始めとした細菌や真菌を抑える効果があります。また、ニキビ菌を引き起こす原因であるアクネ菌を殺菌し、それによって起きる炎症を抑える抗炎症効果も持ち合わせているためニキビ予防に非常に効果的です。
精油をスキンケアに取り入れる際に気をつけていただきたいのは、精油は濃度に非常が濃いエキスなため、お肌に直接使用することができません。お肌に塗布する際はホホバオイルなどの植物性オイルで希釈してお使いください。

Plants and essential oil

まだまだ終わりの見えないマスク生活。ニキビ予防として販売されている製品を使用するのも良いですが、自然の力である精油の効能を使用することでより安全にニキビケアを楽しんでいただけます。AiB Organicsでは フランス農務省が定めた厳しいオーガニック基準を満たした証である「abマーク」を取得した精油をご用意しております。ぜひ、今の時期のマスクによって起こる肌荒れにニキビケアに精油取り入れ、より健康にお過ごしください。