Feb 9, 2021
1本あると便利な万能精油「真正ラベンダー」のすすめ
私たちの体や心にリラクゼーション効果を与えてくれるアロマセラピー。そんなアロマセラピーで使われる精油の中でも、優れた薬効で不動の人気を誇る「ラベンダー精油」ですが、一言でラベンダー精油と言っても、種類や効能は様々です。
今回は数あるラベンダー精油の中でも、本当のリラックス効果、安眠効果が得られる「真正ラベンダー精油」をご紹介致します。
心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。
Feb 9, 2021
私たちの体や心にリラクゼーション効果を与えてくれるアロマセラピー。そんなアロマセラピーで使われる精油の中でも、優れた薬効で不動の人気を誇る「ラベンダー精油」ですが、一言でラベンダー精油と言っても、種類や効能は様々です。
今回は数あるラベンダー精油の中でも、本当のリラックス効果、安眠効果が得られる「真正ラベンダー精油」をご紹介致します。
ラベンダーと言えば、清楚な花の香りで、日常の様々な用途で広く使われており、私たちにとって馴染み深い香りの1つではないでしょうか。 「ラベンダー」という名前の語源は実はラテン語。「洗う」という意味の「lavare」に由来するとされています。古代ギリシャ、ローマ時代では心身を浄化するハーブとして沐浴などに利用され、愛されてきました。そんなラベンダーは、地中海沿岸原のシソ科の植物。紫や白、薄いピンクの色をした小さな花を咲かせ、その爽やかでフローラルな香りを放つことから「ハーブの女王」とも呼ばれています。また、ヨーロッパでは古くから薬用や香水などの原料として幅広く用いられてきました。そんなラベンダーですが、バラやブドウなど他の植物と同じように実は数多くの種類があるのです。一般的に、ラベンダー精油というと「真正ラベンダー」のことを指します。この真正ラベンダーは、古代から何世紀にもわたって使用されてきた品種。また、「バランスの良さ」が特徴で、世界で最も高く評価されており、高級香水、高級化粧品、上質なスパのリラクゼーションに用いられ、アロマセラピーの重要な部分にも使われます。 真正ラベンダーの他に「スパイクラベンダー」と呼ばれる品種があります。このス品種は、灰色がかった花を咲かせ、主に石鹸や安価な合成洗剤などに使われています。スパイクラベンダーは「カンファー」と呼ばれる香りの刺激成分が多く含まれているため、メントールのような清涼感のある香りで、交感神経を刺激する働きを持ちます。その他に、「ラバンジン」という品種もまた代表的なラベンダーの種類の一つです。ランバンジンは、真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種であり、他の品種よりも栽培しやすく収油率が非常に高いため、工業用や香水製造など広く様々な場面で一般的に使われているのです。
ラベンダーにたくさんの違った品種があるのはわかったけれど、ラベンダー精油はどんな効果を発揮してくれるの?と疑問に思われている方も多いかと思います。先ほどもお伝えしたように、ラベンダー精油の使い道は非常に幅広く、原産地の南フランスでは「天然の万能薬」と呼ばれ、非常に愛されています。そんなラベンダーは、私たちの体や心に起こる「不調」を急速に癒す効能を持ち合わせていることが一番の特徴といえます。実はラベンダーに含まれるハーブ調の香り成分のほとんどが、殺菌、抗菌作用や抗炎症作用に優れた効能が期待できるのです。例えば、軽いやけど、日焼け、手荒れ、虫さされなどで肌が荒れてしまった時。軟膏やジェルにして気になる部分に塗布すると効果が期待できます。また、ニキビで肌が荒れてしまったとき、ラベンダー精油を用いてスキンケアをするととても効果的のなのです。また、免疫機能を調整する作用も含むため、お肌の調子を正常な状態へと導くことも期待されており、ニキビ跡になるのを防いでくれるのです。一般的にアロマオイルは、直接傷口には塗らないほうが良いとされています。ですが、ラベンダーの精油は皮膚への刺激が弱いため、例外的に原液を肌につけることができるのです。殺菌や消毒の目的として傷跡に直接使用する場合は、1、2滴を綿棒などにつけてから肌につけると良いでしょう。また、ラベンダー精油に含まれる抗菌作用が、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に非常に強く効果を発揮してくれます。殺菌作用と、免疫機能を調整する効能があるラベンダーの精油は、ウイルス感染対策に気を抜けない日々が続く、まさに今の時期にぴったりな精油なのです。風邪や喘息、のどの痛み、気管支炎に、熱湯を張ったボウルに3、4滴落としたラベンダー精油の蒸気を吸入する「蒸気吸入法」が効果的です。また、歯磨きをする際に歯磨き粉に1滴加えたり、カップ1杯のぬるま湯に1滴のラベンダー精油を加えてうがいをすることで、口臭予防や、歯周病、口内炎の予防に強く効果が期待できます。このようにラベンダー精油が持つ殺菌、抗菌効果を得るためには、アルコールや水などが一切添加されていない、天然100%の精油をお選びいただくことがとても大切です。
「天然の万能薬」ラベンダー精油が持つ効能は殺菌、抗菌効果だけではないのです。ラベンダー精油は他のアロマオイルに比べ、リラクゼーション効果が高いと言われています。私たち人間は「交感神経」と、「副交感神経」によって体の生命維持機能である免疫、排出、体温調節、消化や血液循環などの機能を調節し、心身の安定を保っています。この交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、私たちの心身のバランスも崩れ、様々な不調をきたすようになります。交感神経と副交感神経のバランスが崩れたとき、体のだるさ、便秘や下痢、動悸やしびれなどの症状が現れ、「自律神経失調症」といわれる状態になります。ラベンダーの香りをかぐと、副交感神経が優位になり、リラックスした気分になります。また、交感神経による緊張が緩むことから、血圧が低下したり、痙攣を抑えたりするとされています。これらの効果により、うつや無気力、不眠、ストレス解消などといった心へのよい作用と、血圧低下や筋肉の筋肉の緊張をほぐすなど、体へのよい作用の両方が期待できます。これらの効果はラベンダーの香り成分(芳香成分)の一つである「酢酸リナリル」の鎮静作用によるもの。この「酢酸リナリル」が35%以上含まれている精油は、非常にリラックス効果が高い精油といえます。実は、「酢酸リナリル」が35%以上含まれている精油は「真正ラベンダー」だけ。他のラベンダー精油は含有量が低く、高いリラックス効果を得ることはできません。リラックス効果を目的にラベンダー精油を使用する場合は、「真正ラベンダー」を選ぶとよいでしょう。 毎日のお風呂に入る際、真正ラベンダー精油を湯船にたらしてお湯に浸かったり、寝る前に枕元でディフューザーを利用したりするとこで、高くリラックス効果を発揮してくれます。また、眼精疲労などの回復を助ける効果も非常に高く期待ができるのです。コロナウイルスの影響でリモートワークになり、今までよりパソコンを使う機会が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなとき、長時間のリモートワークで疲れた目を回復させるのにおすすめな方は、真正ラベンダー精油を1滴ホットタオルに加え、疲れた目をを包み込むイメージで優しく目の上にのせてみてください。おうちにいながら簡単に眼精疲労の解消ができます。
リラックス効果が非常に優れている真正ラベンダー精油は、私たちの睡眠をより心地よく、質の良い眠りにしてくれる働きも持ち合わせています。寒い日が続き、健康管理への緊張も今まで以上に続き、以前よりも疲れた気分になってしまう方もいるのではないでしょうか。そんな日々の疲れを取るために最も大切なことは、なんといっても睡眠です。ですが、「たくさん寝ているのに、疲れが取れない!」と感じている方もいるはず。その場合、疲労回復につながる質のいい睡眠を取れていないことが考えられます。睡眠の質を上げるためには、深い眠りへと促す鎮静作用が高い「酢酸リナリル」が35%以上含まれる真正ラベンダー精油を取り入れることをおすすめします。 就寝前のアロマセラピーを、「とにかく手軽に取り入れたい!」という方におすすめの方法は、アロマスプレーです。このアロマスプレーは、おうちでも簡単に作ることができます。スプレー容器(50ml)に無水エタノールを5ml、精油合計5〜10滴を加え、ガラス棒などでよく混ぜ合わせます。次に、精製水を45ml加え混ぜ合わせるだけで出来上がりです。(作製日がわかるようラベルなどを貼ってください。)このスプレーを、枕やカーテン、空間にそのまま吹きかけるだけでも、質のいい睡眠につながります。枕やカーテンに放たれた真正ラベンダーの芳香成分が、鼻からダイレクトに脳へと伝わり、リラックス効果が持続し眠りが深くなります。また、寝室などにアロマディフューザーを置いて睡眠前に香りをかぐことでオイルの鮮度を保つことができ、真正ラベンダー精油のフレッシュな香りが寝ている間も長く続きます。また、アロマディフューザーをお持ちでない場合、真正ラベンダー精油を1、2滴ティッシュにたらして枕元にそっと置いておくだけでも、精油の香りを感じていただくことができ、皆さまの睡眠をより質のいい睡眠へと導いてくれます。
上質な真正ラベンダーの精油は、様々な分野において使用するとができる上に、精油の中で最も安全性が高いことでも知られています。ですので、小さなお子様からお年寄りまで楽しんでいただける香りなのです。健康管理への緊張が続く今の時期だからこそ、天然100%、鎮静作用の高い真正ラベンダー精油を皆さまの生活に取り入れ、ぜひリラックスされてみてはいかがでしょうか。