Mar 9, 2021
花粉症の緩和にぴったりな精油4選
春の訪れとともに今年もやってきたつらいスギ花粉の季節。お薬を処方しても体がだるくなったりとさまざまな副作用が。そんなときにはアロマオイルがぴったり。花粉の症状を和らげてくれる精油について詳しくご紹介しております。
心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。
Mar 9, 2021
春の訪れとともに今年もやってきたつらいスギ花粉の季節。お薬を処方しても体がだるくなったりとさまざまな副作用が。そんなときにはアロマオイルがぴったり。花粉の症状を和らげてくれる精油について詳しくご紹介しております。
いよいよ春の訪れが近づいてきましたね。暖かな春が嬉しい反面、花粉症に悩まされる方も多いのではないでしょうか。 花粉症の症状とはいっても、鼻水や、鼻づまり、くしゃみにくわえ、皮膚の痒みや、人によっては発熱の症状まで、さまざまな体の不調に悩まされる方もいらっしゃるかと思います。そもそも花粉症とは一体何なのでしょうか。花粉症とは、スギなど植物の花粉が原因となり、くしゃみ、鼻水などのアレルギー症状を引き起こす病気です。一般的には「花粉症」と呼ばれていますが、原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があることから、「季節性アレルギー性鼻炎」ともいわれています。現在の日本では主な花粉症のアレルゲンとして、スギやヒノキ、ブタクサを始めとした、約60種類の植物が花粉症を引き起こす原因になるといわれています。また近年では、季節性アレルギーの他に、通年性アレルギー性鼻炎という、通年を通して花粉症の両方に悩む方も増えているといわれています。では、花粉はどのようなメカニズムで私たちの体内に「症状」として現れるのでしょうか。 私たちの体は花粉が体内にやってくるとき、異物(アレルゲン)として、受け入れるかどうかを考えます。そうして、「異物」として排除すると判断した場合、私たちの体はこれと反応する物質を作る働きをする仕組みを持っています。このときに作られる物質は「IgE抗体」といわれています。IgE抗体ができた後、花粉が再び私たちの体内に入るとき、鼻や目の粘膜にある、「肥満細胞」と呼ばれる細胞の表面にある抗体と結合します。そうして私たちが作る抗体と花粉が結合したとき、肥満細胞からヒスタミンと呼ばれる化学物質が分泌され、体内に侵入しようとする花粉を可能な限り、私たちの体の外へと放り出そうとします。それにより、鼻水や涙でアレルゲンを洗い流す、鼻づまりでアレルゲンを中に入れないよう防御する、また、くしゃみをすることでアレルゲンを吹き飛ばすなどの症状が出てくるのです。花粉症は、1819年にイギリスのBostock医師が最初に報告したといわれています。この当時、Bostock医師は牧草の「枯草」と接触したため発病したと考えました。その当時は花粉症という名前の代わりに、「枯草熱」と呼ばれていました。そのため今でも英語では、枯草熱を意味する「Hay Fever」と呼ばれています。
今や、毎年2月頃になると、ニュースや雑誌などで「花粉症」という言葉を聞かない日はないですよね。もはや「日本人の国民病」とまでいわれる花粉症。実は、日本人の二人に一人が花粉症の症状で苦しんでいるともいわれています。現代の日本ではなぜこんなにも花粉症で苦しむ人が多いのでしょうか。花粉症が増える主な要因として、私たちの食生活の変化があげられます。アレルギーの症状は、体内の活性酸素が働くことによって悪化するといわれています。この「活性」という言葉は、酸化する力のことを意味しています。私たちは呼吸することによって酸素を取り込み、食事で摂れる栄養素を燃やすことによって、エネルギーを作り出しています。この一連の過程の中で、酸素の一部が変化することで活性酸素となるのです。この活性酸素は通常、私たちの体内に侵入する細菌やウイルスの攻撃から、私たちの体を守ってくれる働きをする大事な物質です。ですが、この酸化力が非常に強く過剰に発生してしまうとき、私たちが健康でいるために必要な正常な細胞まで攻撃してしまうのです。なぜなら、過剰な活性酸素自体は正常な細胞まで酸化させ、体内で「過酸化脂質」という有害な物質を蓄積させてしまうからです。さらに、日常生活の中でも、パソコンや電子レンジ、電気毛布などの電磁波の使用、過剰な紫外線、タバコや、食品添加物の摂取、ダイオキシンや排気ガスなどからくる環境汚染物質により私たちの体内で活性酸素を発生させやすくするといわれています。テクノロジーが発展を進化しつづけている今、これらを避けて生活を送ることはほぼ不可能。また、環境中に拡散してしまっているダイオキシン類のおおよそ9割を、私たちは食事から摂取してしまっている現状なのです。そのため、私たち日本人と花粉症は切っても切り離せない関係にあるのです。
ここまで、日本人の私たちにとって花粉症がいかに近い存在であるかをお話ししてきました。とはいっても、花粉症を予防する方法はいくつかございます。物理的に花粉を避けていただくこともとても重要です。花粉のアレルギー症状が出るシーズンに外出する際には、マスクやメガネ、帽子などを着用していただくことも花粉症予防に効果的です。また、花粉の飛散量が多い日には、可能な限り窓を開けないようにしていただくことや、外出から帰宅した際には、玄関の前で帽子や衣類についた花粉をよくはらって落としてから室内に入るなど、こまめに花粉を落としていただくことが大切です。また、食事面で予防をすることも可能です。アレルギー症状を悪化させやすくする体内の活性酸素を働きにくくするには、抗酸化作用がある成分を含む食品を摂り入れていただくことが効果的です。緑黄色野菜、ナッツ類やフルーツ、ビタミンA、C、Eを含む食品がとても効果的です。またそれだけでなく、腸を元気にして免疫力を高める、発酵食品や海藻類などもとても効果があるといわれています。また、アレルギー症状を抑えるお薬を服用していただくことも効果的ではありますが、お薬の副作用としていつもより喉が渇いたり、体が重たく感じ、眠気を引き起こしたりなど、さまざまな副作用によって悩まれる方もいらっしゃるかともいます。そんなときこそ、アロマの出番です!アロマセラピーで使われる精油の中には、アレルギーへ効果のあるものや、抗炎症作用、去痰作用、鎮静作用を持ち合わせるものもございます。
精油といっても種類はさまざま。では一体どの精油を選べばいいのでしょうか?例えば、真正ラベンダー精油には、炎症を抑える鎮静作用や抗菌作用があります。花粉のアレルギー症状で目のかゆみがあるときはアロマ湿布がおすすめ。お湯、または水を張った洗面器にラベンダー精油を1滴加えそこにタオルを浸し、軽く絞った後、目を閉じタオルを当て、3分ほど包み込むように優しく押さえます。花粉症の症状が辛いとストレスで睡眠不足になりがち。そんなとき、ラベンダーに含まれる鎮静作用が心を鎮め、リラクゼーションへ、穏やかな眠りへと優しく導いてくれるのです。また、真正ラベンダーのほかにもアレルギーの症状を穏やかにしてくれる精油、ユーカリ精油。ユーカリ精油には、粘膜の炎症を抑え、痰を取り除いてくれる去痰作用があります。それだけではなく、咳や鼻づまりなどの症状を和らげてくれる作用が。また、ユーカリの爽やかなクールな香りが解熱作用としての効果を持ち合わせています。花粉症がひどいと熱っぽい症状が出る方もいらっしゃいますよね。そんなときはユーカリの精油をおすすめします。このほかには、シャープなメントールの香りが特徴なペパーミントもアレルギー症状を和らげてくれる精油の1つです。ミント特有の香りが呼吸器系のトラブルを穏やかに鎮めてくれます。花粉から来る鼻づまりによる鼻のムズムズや頭痛などの不快感へ鎮静作用を発揮し、私たちをリフレッシュへと導いてくれます。ユーカリとペパーミントの精油は、洗面器などにお湯をはって、精油を1、2滴たらし、蒸気をゆっくり吸い込むようにするととてもお手軽に、効果を高く発揮してくれます。そして、ティートリーの精油もまた花粉から来るアレルギー症状の緩和に効果を高く発揮してくれます。ティートリーには免疫力を高めてくれ、私たちの体内に侵入してきたウイルスと戦う免疫賦活作用があります。ティートリーの爽やかでスッキリとした香りが、鼻から肺までの空気が通る道を消毒、殺菌してくれアレルギー症状を和らげてくれます。ティートリーはフレッシュな香りが特徴なのですが、その穏やかな成分から幅広くお使いいただけるので、1つあるととても重宝する精油でもあります。
このように、アロマの精油を日常生活に取り入れていただくことで、香りを楽しみながらの花粉対策をしていただけます。また、アロマの精油をお使いいただく際は、100%オーガニックの本物の精油をお使いいただくことで、より安全に、効果を実感していただけます。AiB Organicsでは100%オーガニック認証の精油を取り扱っております。ぜひ花粉で辛いこの時期、皆さまの健康管理にオーガニック精油を取り入れてみてください。