Aug 23, 2021
つらい気象病の緩和に役立つ精油4選
今年の夏も終わりに近づき、徐々に秋めいた季節がやってきます。連日の猛暑から、急な長雨。このような急激な寒暖差は私たちの心身へと影響します。そんな時には精油がぴったり。季節の変わり目に起こる心身の不調のメカニズムと、不調緩和に役立つ精油について詳しくご紹介しております。
心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。
Aug 23, 2021
今年の夏も終わりに近づき、徐々に秋めいた季節がやってきます。連日の猛暑から、急な長雨。このような急激な寒暖差は私たちの心身へと影響します。そんな時には精油がぴったり。季節の変わり目に起こる心身の不調のメカニズムと、不調緩和に役立つ精油について詳しくご紹介しております。
連日暑い日が続いていたと思いきや、急激に秋のような気温となり、冷たい長雨が連日続いていますよね。季節の変わり目は急激な温度差とともに気圧の変化が起こりやすくなります。こういった時、「なんとなく心身の不調を感じるな」と感じられたことはございませんか?「季節の変わり目にはめまいがする」「天候が崩れる前には頭痛がする」などと昔からよくいわれていますよね。その不調は、実は気象の変化によるものかもしれません。気圧の変化は目には見えませんが、私たちの身体は大きな負担を感じているのです。気圧の変化によって身体に不調が起きてしまう状態のことを「気象病」と呼びます。そんな気象病を引き起こす要素は大きく分けて3つあります。気圧、湿度、そして寒暖差です。 この中でも特に気圧の急激な変化による影響が大きいとされて、これらが急激に変化するとき、その変化に対して身体が反応し、身体の不調が現れることを気象病と呼ぶのです。この気象病は正式な病名ではなく、医療の世界ではあまり馴染みがなく、理解され難いことも多くあるのが事実。また、気象病の症状は非常に多岐にわたるため、気象の変化が不調の原因であるということに気づくことが難しいのです。そんな気象病の具体的な症状としては、めまい、吐き気、頭痛、肩こり、耳鳴り、全身の倦怠感、手足のしびれ、体の冷え、動機、関節痛、腰痛、古傷が痛むなどが挙げられます。 上記でもお伝えした通り気象病の原因に気圧の変化が挙げられますが、この気圧とは地球の表面を覆っている気圧のことを指します。この気圧は、だいたい1平方メートルあたり約10トンもの圧力がかかっているといわれているほど。この圧力に負けないように私たちの身体も同じ圧力で押し返してバランスを取っているのです。そのため、気圧が一定の場合は私たちの身体も一定の気圧に慣れ体調も安定します。ですが、気圧がジェットコースターのように乱高下する、大型で速度の速い低気圧が通過する台風などがやってくると、低気圧が近づくと一気に下がり、去っていくと急激に上がるため、私たちの体内の圧力バランスも崩れてしまい、不調が起きてしまうのです。ここでポイントとなるのは、「急激に気圧が変化する」ということ。気圧がゆっくりと穏やかに変化するときには、気象病の症状は比較的に悪化しづらいといわれています。気象病の症状は放っておくと、ちょっとした気象の変化にも敏感になってしまい、身体の不調も悪化してしまうということも。
急激な気圧の変化、温度差による疲労などで身体のバランスが崩れた時に起きてしまう気象病の症状。急激に変化する気圧に合わせようと私たちの身体も同じ圧力でバランスを取ろうとするということをお話しいたしました。 実はこれは私たちの「自律神経」の働きによるもの。自律神経は脳の中にある「視床下部」という部分から始まります。 全身へと信号を出しながら私たちの体に中の「恒常性」を維持する働きがあります。恒常性とは、身体の外から受ける環境や内部の変化に関わらず、体温や血糖、免疫などの私たちの身体の状態を一定に保つことを指します。恒常性を維持するためには、呼吸、排泄、循環、食物摂取の機能が正常でなければなりません。こうして自律神経の機能が働くことで私たちは生命が維持でき、あらゆる環境への対応ができているのです。 例えば気圧が変化するとき、私たちの耳の奥の「内耳」が気圧の変動を感知します。脳の視床下部から自律神経を通して変化に対応するように身体に指令を出します。そうすることで気圧の変化に対応しようとするのです。 自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2種類がお互いにバランスを取りながら存在しています。交感神経は、激しい運動をしたとき、また緊張しているときに優位になる神経。交換神経が優位に働くと、血圧を下げたり、脈や呼吸を早くしたり、胃腸の働きが悪くなるということが起きます。それに対し、副交感神経は就寝時やリラックスしているときに優位に働きます。副交感神経が優位に働くと、血圧を下げたり、脈や呼吸を遅くしたり、胃腸の動きが活発になります。私たち現代人は日々さまざまなストレスにさらされているため、交感神経が優位に働いていることがほとんど。こうして自律神経のバランスが取れなくなることを「自律神経失調症」と呼びます。自律神経は気圧を含めた気象の変化にも、非常に左右されやすいのです。気圧が低くなると、交感神経が優位になり血圧や心拍数が上がる傾向にあります。さらには、気圧が下がるとヒスタミンの分泌が増えるともいわれています。ヒスタミンは、炎症反応を促進する性質を持ち合わせているため、痛みや腫れの原因ともなるのです。自律神経はとても大事な神経でありながら、自分の意思ではコントロールができない神経。 気象病を避けるために、天気や季節変化から受ける影響を少しでも減らし、体調を崩さないようにすることが大切です。そのため自律神経を整え、寒暖差や気圧の変動にも耐えられる体作りをしていくことがとても重要なのです。
自律神経の乱れはさまざまな身体の不調をまねくだけではなく、お肌トラブルの原因となることも多くあります。お肌のトラブルは女性にとってはとても悩ましいですよね。 自律神経を整える方法はいくつかあります。実は、気象病を実感している方々の多くが運動不足、ストレスが多いなどの自覚が。ストレッチなどの軽い運動をすることで自律神経の乱れを緩和することができます。また、朝起きてすぐに日光浴をすることで、「幸せホルモン」と呼ばれている「セロトニン」を吸収することができます。セロトニンは自律神経の2種類の神経を調節する働きを活性化させることで心のバランスを整えてくれるとても大切な物質。 実は、精油でも簡単に自律神経を整えることができます。精油には副交感神経に働きかける精油と、交感神経に働きかけるものがあります。一部の精油には交感神経を抑制し、副交感神経を優位にしてくれる働きがあります。そのため自律神経のバランスを整えるのにとても効果があるのです。自律神経はバランスが大切。自律神経のバランスを整えるためには、精油を取り入れ、意識的に副交感神経を優位にすることが鍵となるのです。 例えば、ゼラニウムの精油は自律神経のバランスを整えるのに効果を高く発揮してくれる精油の1つで、副交感神経の働きを優位にしてくれます。ゼラニウム精油は「バランスの精油」と呼ばれるほど万能な効能を秘めた精油。自律神経のバランスを整えることにより、心身の緊張をほぐし、情緒不安定な気持ちを癒してくれます。ゼラニウム精油は主にゼラニウムの葉から抽出される精油。ローズのような爽やかなフローラル調の香りに中に、ハーブのようなクールでグリーンな香りを放つのが特徴。この爽やかな香りに含まれるシトロネールや、ゲラニオールという成分が、苛立ちや落ち込み、不安やストレスを和らげてくれる働きを持ち合わせているのです。このように主にストレス性の不調に効果を発揮してくれます。また、鎮静作用もあり、急激な温暖差などによる頭痛、関節痛の緩和にも非常に効果を発揮してくれます。このようにバランスを整えるのに高く効果を発揮してくれるのがゼラニウム精油なのです。
精油は自律神経のバランスを整えるのに効果を発揮してくれます。ゼラニウム精油以外にも、ラベンダー精油やペパーミント精油、レモン精油もおすすめです。 ラベンダー精油は、自律神経との関係について多くの研究がされていて、自律神経に強く効果を発揮するということがわかってきています。ラベンダー精油はアロマテラピーという言葉がの誕生のきっかけともなった精油。主な作用として、鎮静、鎮痛、睡眠、そして自律神経調整作用があります。リラックス効果が非常に高いため、夜、湯船の中にラベンダー精油を垂らして入浴したり、眠る前に枕元でディフューザーを使用したりなど、安らぐ場面で使用するとさらに効果を感じられ、安眠へと導いてくれるでしょう。なぜラベンダー精油はこんなにもリラックス効果が高いのかというと、ラベンダー精油に含まれる香り成分の「酢酸リナリル」というが精神を安定させてくれる作用を持っているから。同時にこの成分は、神経痛や頭痛などを緩和してくれる鎮痛効果、傷などの鎮静効果を持っているため、ラベンダー精油は鎮静や鎮痛の緩和にも優れているのです。 ペパーミント精油もまた自律神経のバランスを整え手助けしてくれます。ペパーミント精油にはラベンダー精油同様に鎮静効果があり、さらには、精神的な緊張を和らげイライラを鎮め、心身をリラックスさせてくれる作用があります。急激な温度差によって引き起こされる無気力感、抑うつ感を改善する精神安定化作用を持ち合わせており、同時に神経症などにも効果を高く発揮してくれる、自律神経のバランスを整えるのにぴったりな精油なのです。自律神経の乱れによって起きる偏頭痛やそれに伴うむかつきの緩和にもとても効果的。その理由は、ペパーミントに含まれる「メントール」という成分が筋肉をほぐし痛みを緩和してくれる効能を持っているため。自律神経の乱れによる消化器の不調の緩和にも高く効果を発揮してくれます。 レモン精油もまた自律神経のバランスを整える効果が。レモン精油は他の柑橘系精油に比べて、シャープさのある香りを放ちます。レモン精油の主成分「リモネン」には気持ちを落ち着かせてくれる鎮静作用がありリラックスしたいときにぴったり。ですが、どちらかというと気分をリフレッシュさせてくれたり、ストレスや精神疲労によるブルーな気持ちを吹き飛ばしてくれ、明るい気持ちへと導いてくれる精油であるため活動的な日中に取り入れることがおすすめ。ペパーミント、レモン精油は朝。ゼラニウム、ラベンダー精油は夜に香りを取り入れていただくことで気象病による自律神経の乱れに働きかけ、バランスを取るのを手助けてくれるでしょう。
これからの季節は気温が急激に変化する時期。自律神経は私たちの心身の状態の鍵となり、私たちの意思ではコントロールができないとても大切な神経です。自律神経のバランスが崩れてしまうことでさまざまな不調が起きてしまいます。自然由来100%の精油を日々の生活に取り入れることで、優しく自律神経に作用しバランスを整えることができます。精油は香りを通して私たちの体内へと入るもの。AiB Organicsでは世界的に信頼のおけるオーガニック認証機関ECOCERTの厳しいオーガニック認定基準をクリアした「ABマーク」を取得したオーガニック精油を取り扱っております。皆さまの毎日の生活に精油を取り入れ、より健康にお過ごしください。