Oct 12, 2021
秋の呼吸器トラブルを緩和するには?
秋は何かと呼吸器の不調か起きやすい時期といわれています。それは秋特有のアレルゲンが原因となるため。呼吸器トラブルには、自然由来の精油と、ある意外な身近なものがぴったり。そんな秋の呼吸器トラブルについて詳しくご紹介しております。
心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。
Oct 12, 2021
秋は何かと呼吸器の不調か起きやすい時期といわれています。それは秋特有のアレルゲンが原因となるため。呼吸器トラブルには、自然由来の精油と、ある意外な身近なものがぴったり。そんな秋の呼吸器トラブルについて詳しくご紹介しております。
肌寒い日が続き本格的な秋の訪れを感じた方も多いのではないでしょうか。一年の中で特に空気が乾燥するのが秋。朝晩の冷え込みが一気に深まる時期で、1年の中でも特に気候の変化が大きい時期といえるでしょう。季節が変わるこの時期、くしゃみや喉がイガイガすると感じたら、それは風邪ではなく、秋特有の呼吸器の不調かもしれません。
秋口は呼吸器の不調を訴える人が最も増えるといわれています。まずは「呼吸器」の仕組みについてみていきましょう。
「呼吸器」と呼ばれているのは私たちが呼吸をする際に関わっている臓器のこと。数ある中でも最も重要な働きを補っているのが「肺」です。肺は、気道と肺胞の2つに分かれています。まず、気道は酸素を血液中に取り入れる役割をする導管、肺胞は酸素を血液中に取り入れ、血液中の二酸化炭素を排出するための「交換」の役割を果たす、肺の毛細血管に付着している小さな泡のような組織。そんな気道の大部分と肺胞は肋骨や脊椎などによってカゴのように大切に守られています。そのカゴのことを「胸郭」と呼び、胸郭が
収縮、拡張運動を繰り返すことで、肺の中に空気が取り入れられ、押し出されるといった「ポンプ」のような働きをします。
呼吸器の主な働きは、呼吸、防御、代謝の3つに分けられます。呼吸は二酸化炭素の交換をする働き。防御は身体を外界から守る働き、代謝は必要なものを作る働きのことを指します。
肺では、1日に約1万リットルもの空気が出入りしているといわれています。私たちが呼吸するたびに、肺は吸入される空気とともに運び込まれるさまざまな異物、すなわち「外界」に直接接するのです。外からやってくる異物には、有害なものから比較的無害なものまであります。ですがそこに「寒暖差」があることで、私たちの呼吸器官は敏感になってしまうのです。さらに、秋は空気が乾燥する季節。秋は肌だけではなく、身体の内側、中でも呼吸器系が乾きやすくなります。乾燥すると病原菌が侵入しやすい状態になります。それは、乾燥することで、私たちがもともと持っている身体の免疫を守るためのバリア機能が低下してしまうため。バリア機能低下により外部からの刺激を受けやすくなり、さらにバリア機能が弱まるという悪循環に陥ってしまうのです。
秋特有のアレルゲンとは?
秋は春に次いで花粉が舞う時期。タケクサやヨモギを始めとする花粉がピークに達する時期でもあります。また、スギ花粉というと春の花粉とイメージされる方が多いと思いますが、スギ花粉は春だけでなく、実は秋のこの時期から12月の時期までにもピークに達します。そんな花粉は、私たちの呼吸器に大きなダメージを与えるアレルゲンの1つ。秋特有のアレルゲンについて詳しくみていきましょう。
秋になると花粉により、のどや鼻がムズムズするという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。花粉の季節が来ると鼻がからのどがムズムズとするのは、鼻から気道の一部である気管、気管支と全て繋がっているから。鼻や口から空気を吸い込み、気管から気管支を通り肺へと送られます。空気を吸い込む際に、花粉が鼻やのどに付着し炎症を起こします。この「炎症」が気管や気管支まで届き炎症が広がっていくのです。こうして、外部から取り入れられた花粉は私たちの呼吸器に入り込み、「季節性のアレルギー」を引き起こすのです。この炎症とは、赤くなり、腫れたり、熱く感じたり、かゆみを伴ったりすることを指します。このように炎症が起きているときには、つばを飲み込むことすら大変になってしまうこともあります。炎症が起きているということは、刺激にとても敏感になっているということだからです。
さらに、秋特有のアレルゲンとしてハウスダストが挙げられます。実は、秋は最もハウスダストが多い時期であるということをご存知でしたか?その理由として、ハウスダストの原因となる「ヒョウヒダニ」の活動時期が深く関係しています。
通常、ヒョウヒダニの活度時期は夏にピークを迎えます。これは、ヒョウヒダニが繁殖するのに、湿度20〜30℃、湿度60〜80%の状態を好むといわれているため。ということは、私たちがエアコンを使用する5月〜8月にかけてが、ヒョウヒダニが最も繁殖しやすい時期であるということがわかりますよね。ですが、一番の時期である夏にハウスダストによる症状があまり現れないのはなぜでしょう。
それは、アレルギーの原因となるのはヒョウヒダニの死骸やフンのことを指す、「死骸フン」であるため。空中に舞った死骸やフンを、乾燥し弱っている呼吸器官が吸い込んでしまうことで、鼻炎症状や呼吸器トラブルが出てしまうのです。ちなみに、空中に舞いにくい「生ダニ」では直接的なアレルギーの原因となりにくいとされています。
呼吸器の不調が起きてしまった際には、専門機関へいき、炎症を抑えるための薬を処方してもらい、症状を鎮めるというのが一番手っ取り早い方法です。また、日々の生活の中で簡単に取り入れられるものによって、呼吸器の不調を緩和することができる方法もあります。
実はコーヒーが呼吸器の不調に高く効果が期待できるといわれいます。実際に、コーヒーを飲むと喘息の発作が起こりにくくなったという研究が発表されているほど。それはコーヒーに含まれている「カフェイン」が鍵となっています。例えば、毎朝コーヒーを飲むという方が多くいらっしゃると思います。その多くの方が眠気覚しとして飲んでいるかと思います。それこそがコーヒーに含まれるカフェインの働きによるもの。そして、カフェインが「交感神経」と深く関わっているからです。
カフェインは、私たちの意思とは無関係に内臓や血管を支配している自律神経の1種である「交感神経」に働きかけます。交感神経は、私たちの体の各部の活動性を上げる「アクセル」のような働きをします。コーヒーを飲むと気持ちがシャキッとするのはこれによるもの。カフェインは興奮作用も持ち合わせているため、交感神経に働きかけることができるのです。
例えば、喘息の発作は交感神経が興奮しているときには起こりにくいとされています。それとは反対に、もう一つの自律神経であり、私たちの体をリラックス状態に導く「副交感神経」が優位になっているときには、発作が出やすい傾向にあるといわれています。喘息は夜に悪化することが多いのは、夜寝る前に副交感神経が優位になっているため。
アレルゲンによる炎症もこれと同じ要領で感じるといわれています。そこに寒暖差、アレルギーの元になる物質が働くことで、さらに炎症を感じやすくなってしまうのです。また、カフェインには気管支拡張作用があるため、呼吸器機能の改善に高く期待ができるとされています。
そしてコーヒーの他にもマヌカハニーが呼吸器不調の改善に役立つといわれれいます。もともとはちみつには東洋医学で古くから呼吸器を潤す効能があるといわれています。
はちみつの主な効能は、呼吸器を潤して咳を止める、解毒、胃腸の調子を整える、痛みの緩和などが挙げられます。通常のはちみつよりも栄養価が高いマヌカハニーを取り入れることでさらなる効果が期待できます。マヌカハニーは、古くから治療効果、保湿効果を高く持っています。乾燥によりダメージを受けた呼吸器の不調を改善するのに役立ちます。また、マヌカハニーにのみ含まれる「メチルグリオキサール」という抗菌、殺菌成分が体内に入り込んだアレルゲンによる症状を緩和してくれるのです。
毎日コーヒーにマヌカハニーを混ぜて飲むことで、美味しく簡単に呼吸器不調の改善効果UPが期待できます。
また、自然由来の精油を取り入れることもおすすめです。精油の中には、呼吸器に働きかけるのもが多くあることをご存知でしたか?
呼吸器機能と脳は深く関係しています。呼吸をすると気道から肺胞に入り、空気中の酸素と二酸化炭素の交換が行われます。酸素が気体から体内に拡散され、血管を通り心臓まで送られ、そうして体全体に送り出されるのです。実は、脳の「呼吸中枢」と呼ばれる部分が神経や内分泌系を通じて、この一連の流れをコントロールしています。
精油は香りを通じて私たちの脳に直接働きかけるため、呼吸器トラブル緩和に非常に高い効果が期待ができます。また、精油は身体の免疫機能をあげてくれます。免疫機能は、健康な体の維持、有害な病原菌からの保護に強く働きかける大切な機能であるため、呼吸器の不調の緩和を手助けしてくれるのです。
例えば、ティーツリー精油。ティーツリー精油は、鼻詰まり、のどの違和感、咳、くしゃみなどの上部の呼吸器症状に効果を発揮してくれ、免疫力UPにも効果的。ティーツリー精油は抗菌作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用、去痰作用を含んでいながら、数ある精油の中でも刺激成分が少ないとさています。そのため、普段あまり精油に触れる機会が少ない方にもおすすめの精油です。 スーとした爽やかな香りが、鼻を通って体内に広がり不調に働きかけてくれます。
また、ユーカリ精油も呼吸器トラブル緩和におすすめの精油。ユーカリ精油は、呼吸に直接関与している「気道」のトラブルに強く働きかけます。実際に、気管支炎、のどの全般的な不調、たんや、副鼻腔炎の緩和にも効果があるといわれています。ユーカリは、香りが独特なため苦手と感じる方も多い精油の一つですが、そんなときには、お好きな精油とブレンドしても効果を発揮してくれます。
ペパーミント精油もまた、呼吸器に働きかけてくれる精油の一つ。ペパーミンとは主に咳を鎮め、優れた殺菌作用を含みます。また、ティーツリー同様スーとした香りが呼吸器の通りをよ良くしてくれます。
毎日の生活に、マヌカハニーや、自然由来の精油の香りを嗅ぐことで、ご自宅でも簡単にこの季節特有の呼吸器トラブルをケアすることができます。AiB Organicsでは、ニュージーランドのオーガニック認証機関である「Bio-Gro」の認証を得たオーガニックマヌカハニーと、フランス農務省が定めたオーガニック認証の基準を満たした証である「ABマーク」を取得した精油をご用意しております。ぜひ、皆さまの生活に自然の力を取り入れ、より健康にお過ごしください。