Dec 16, 2021
自然の力で免疫力アップ！ウイルス対策にぴったりな精油４選
マスクと共に過ごす２回目の冬の到来となりました。まだまだ先の見えない感染対策。徐々に気持ちも疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。そんな感染対策には精油が効果を発揮してくれることをご存知でしたか？そんな感染対策にぴったりな精油と免疫のメカニズム、精油の使用法について詳しくご紹介しています。
ORGANIC COLUMN
心、肌、体に良いこと。オーガニックの話をしましょう。
免疫が働くメカニズム
いよいよ今年も残りわずか１ヶ月を切りましたね。パンデミックが始まって以来２回目の冬の訪れとなりますが、まだまだ感染症が気になります。
うがいや手洗い、除菌やマスク着用などの感染対策が私たちの日常の一部となった今、消毒液により手が乾燥してしまったり、マスクにより肌が荒れてしまったりなど、感染対策による悩みを持つ方が急激に増えています。一概に「感染対策」といってもウイルスがどのように私たちの体に入り、悪い影響を及ぼすのかは意外にも知られていないはず。では免疫とウイルスが働くメカニズムを見ていきましょう。
免疫とは、私たちの体が細菌やウイルスから体を守り、戦う「抵抗力」のこと。私たち人間の体には、「第一の免疫」と、「第二の免疫」という２つの段階に分かれた免疫の働きが生まれつき備わっています。
第一の免疫の主な働きは「防御」です。日々の生活の中で、私たちの体内には様々なウイルスや花粉、細菌などの異物が絶えず侵入しようとします。これらの異物を体内に侵入させないように守る働きをしてくれるのが「粘膜免疫」です。粘膜免疫が働きかける主な場所は、鼻、口、目、腸管などの粘膜。外からやってくる異物が、これらの場所で粘膜を突破して体内に入るのを防ぎ、また、体外に出すことでウイルスや細菌による感染を防いでくれるのです。
外からの異物が粘膜免疫を突破して体内に侵入し、その病原体が増殖してしまった状態を「感染」と呼びます。私たちの体内に侵入してしまったウイルスや細菌には免疫の第二段階目の働きである「全身免疫」が働きかけてくれます。これは、私たちの体内にある免疫細胞が異物を捕らえ戦い、排除するように働いてくれるのです。 この免疫細胞が多くいる場所が「小腸」です。口や胃から始まっている小腸や大腸などの消化器官は、皮膚と同じように常に外界の敵に晒されています。そのため、免疫などの防御システムが二重三重と張り巡らされており、多くの免疫細胞たちがいつも見守り、病原体を処理しています。
この全身免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」と呼ばれる２つの種類が存在します。体内の免疫細胞が直ちに病原体を捕らえ攻撃を行う「自然免疫」と、病原体の性質を正確に見極めて攻撃を行う「獲得免疫」です。
こうして体内の免疫がさまざまな角度から病原と戦い抵抗することで私たちの体は健康でいることができるのです。
免疫力を上げるには？
では、その免疫力を上げるには一体どうしたら良いのでしょうか。
実は私たち人間の健康を保つには免疫だけでなく、「自律神経」「内分泌」「免疫」の３つが深く関係しています。 そのため、感染対策として手のアルコール除菌やうがいなどだけでは免疫力は上がりにくいといえるでしょう。ウイルスに負けない健康な体を保つためにはこの３つにアプローチすることが大切だといえます。
中でも自律神経と免疫力の機能は深く関係しています。免疫は私たちの体を守り正常に保つための機能。それに対し自律神経とは、内臓の活動を始め、呼吸や体温などをコントロールしている私たちの生命維持に欠かせない神経です。そんな自律神経には、活動中やストレスを感じた時に優位になる「交感神経」、夜寝ている時やリラックスしている時に優位になる「副交感神経」の２つがあります。
交感神経が優位な時は、体内に侵入した細菌などを取り込み殺菌する作用がある白血球の一種である「顆粒球」の比率が上昇します。
そして、副交感神経が優位な時にはリンパ球の比率が上昇します。リンパ球とは、抗体を作り体内を巡回し抗原を攻撃したり、汚染細胞を処理してくれる白血球の一種です。
私たちが最も活動的な時間帯である日中は、ケガなどによる細菌感染のリスクが高まる時間帯のため、細菌に強い顆粒球を増加するために交感神経が優位になりやすく、リラックスしている時や夜間には細菌感染よりもウイルスが体内に侵入するリスクが高いため、ウイルスに強いリンパ球を増やすため副交感神経が優位になっています。
ですが、自律神経のバランスが乱れてしまうと、この顆粒球やリンパ球のバランスも崩れてしまいます。免疫細胞があればあるほど良いというわけではなく、自律神経のバランスを整え、顆粒球とリンパ球の正常なバランスを整えるということが免疫力アップにつながるのです。
また、自律神経のバランスはオキシトシンというホルモンによって整えられています。そのため、「自律神経」「内分泌」「免疫」の３つがそれぞれに影響し合うことでバランスを保ち、健康を維持することができるのです。
感染対策におすすめの精油
免疫力を上げ感染作用を予防するには精油がぴったりです。
その理由は、精油は「自律神経」「内分泌」をコントロールしながら、ウイルス感染予防に高い効果が期待できる抗菌作用、殺菌作用、免疫活性作用、抗感染作用、抗真菌作用などの作用を持ち合わせているからです。ここでは感染症対策にぴったりな精油をいくつかご紹介いたします。
・真正ラベンダー精油
ハーブ系精油の代表として上げられる精油です。爽やかなフローラルの香りを放つことからフレグランスや石鹸など幅広く使用されることの多いラベンダー精油は実に１５０種類以上の効能を持つことが知られています。中でも免疫力を高め感染症を防いでくれる効果があります。それに加え、殺菌作用、またリラクゼーション効果に優れているため香りを嗅ぐことで内側から自律神経にアプローチが期待できます。
ティーツリー精油
今や「抗菌・殺菌作用といえばティーツリー」というほど注目されている精油。感染症が流行る今の時期にぴったりな精油です。それは主成分であるテルピネン４オールとい成分が高い抗炎症、抗菌、抗ウイルス作用を含んでいるから。高い抗菌作用を持ちながらも、原液でも使用できるほど安全性が高いのも特徴です。
ユーカリ精油
ユーカリはオーストラリア原産の常緑性の高木。古くから発熱や感染症の治療薬として使用され、「熱冷ましの木」と呼ばれ重宝されていました。ユーカリ精油は感染症に効果が期待できる作用以外にも「抗カタル作用」で知られています。あまり聞き覚えのない名前ですよね。カタルとは元々、鼻やのどの気道のことを意味する言葉で、粘液を分泌する粘膜細胞に炎症が起きた時に、多量の粘液分泌が起きることを指しています。風邪をひいた際に鼻づまりが起きるのもカタルの働きによるもの。カタルの原因はアレルギーが原因となり起きることもありますが、感染症が原因となって起きることがほとんどで、ウイルスによる抵抗力の低下や免疫のバランスが崩れることが考えられます。ユーカリは抗カタル作用や免疫バランスを整えてくれる作用を含んでいるためまさに感染対策にぴったりな精油なのです。
この他にも抗菌・抗感染作用のある精油としてローズマリー、消毒作用がある精油としてレモン精油などが上げられます。
精油の使用方法
ここからは、精油を使用した効果的な感染対策方法をいくつかご紹介していきます。
ウイルスは外出先でのみではなく、家庭内で感染することもあります。家庭内感染は空気中に舞った飛沫が原因となります。お部屋の空気清浄として精油を使用したアロマスプレーがぴったりです。手作りすることでお好きな香りの精油を使用したオリジナルのアロマスプレーができます。
用意するもの
・スプレータイプの遮光便 50ml
・植物性エタノール 5ml
・精製水 45nl
・お好きな精油 10滴
作り方
Step 1. 遮光瓶に植物性エタノールを入れます。
Step 2. そこに精油10滴を入れ、よく振り混ぜ合わせます。
Step 3. 精油とエタノールを混ぜあわせたらそこに精製水を入れさらによく振り混ぜ合わせます。
アロマスプレーはお部屋の除菌だけではなく、マスクの嫌な匂いを消すのにも効果を発揮してくれます。
毎日の手洗いにはアロマハンドソープがおすすめです。
用意するもの
・容器 200ml
・無添加ハンドソープのもと 200ml
・お好きな精油 40滴（種類の違う精油をそれぞれ10滴ずつ組み合わせていただけます）
作り方 は非常に簡単で、容器にハンドソープのもとと精油を入れ竹串などでよく混ぜ合わせるだけです。
また、保湿作用のあるゼラニウム精油をブレンドすることで、洗い上がりがしっとりとしたハンドソープを作ることができます。
また、精油を使用したハンドジェルもご自宅で簡単に作ることができます。
用意するもの
・容器 20ml
・アロエベラジェル 20ml
・お好きな精油 2滴
こちらも作り方はとてもシンプル！容器に材料を混ぜ全てかき混ぜるだけで簡単に手作りハンドジェルができます。この時に殺菌力の高いティーツリー精油を使用することでより効果が期待できます。
「免疫力」という言葉が大事な今。感染対策と聞くと、何を思い浮かべますか？身体に優しく作用する精油の有効成分を感染対策として活用することで、効率的に免疫力を高めることができます。皆さまがより健康に毎日を過ごす方法の１つとして精油を取り入れてみてはいかがでしょうか？AiB Organicsではフランス農務省が定めた厳しい基準をクリアした証である「ABマーク」を取得したオーガニック精油を取り扱っております。ぜひ、この時期の感染対策に精油を取り入れてみてください。